ドイツは支援する相手を間違っている! - Market Hack(外国株ひろば Version 2.0) - ライブドアブログ

今回のアイルランドの銀行の経営危機のようにひとつの国の銀行がおかしくなったとき、その銀行を潰すか、潰さないかはアイルランド一国の判断では決められなくなってしまったのです。

なぜならアイルランドの銀行が倒産すればそれがドイツの銀行などに波紋を投げるからです。言い換えればリーマン・ショックの欧州版が起こりかねないといことです。

しかしアイルランドの銀行がその経営のミスを問われず、政府の保証で社債を満額で償還するということは損の穴埋めが社債の保有者(例:ドイツの銀行)からアイルランド国民へと移ったわけで、これは一種の「利益移転」になります。

不動産デベロッパーへの貸し込みで穴をあけた償いをアイルランド国民が代行するというのは敗戦国が背負い込まされる戦争賠償金と同様の効果をもちます。

アイルランドの銀行を倒産させれば、ドイツの銀行がその損を支払わされる。
しかし、アイルランド政府にお金を貸して、アイルランドの銀行を救済させれば、アイルランド国民が代わりに支払ってくれる。

ドイツは「欧州版リーマンショックを回避する」という大義名分で、本来自分たちが穴埋めしなければならない損を、アイルランド国民に押し付けている、という話。