Porco Rosso Financial Weblog: ユーロ問題111111

プライマリーバランスがちょうど均衡しているときに成長率が金利よりも高ければ財政赤字は減少していく。これが「ドーマー条件」と呼ばれるものだ。簡単に言えば金利が高くとも成長率がさらに高ければ何とかなるのである。

イタリアの実質金利は4.5%、2000年から07年の実質成長率が1.5%であるから現実には「ドーマー条件」を満たしておらず、今後の歳出削減や政府資産売却、3%ほどの経済成長の上乗せが必要となるわけだが、ユーロ圏の銀行が信用を収縮している段階でそうした成長は非現実的だと断定せざるを得ないだろう。政府高官で「イタリアの金利はユーロ統合以前の水準に戻っただけだと発言する人もいたが、だとすればユーロ統合後の低い金利とそれによる債務の積上げは無理なファイナンスであったことを裏付けるだけの話だ。

金利を超える経済成長をしなければ、財政赤字は減少しない。