GM,JAL、AIG化するギリシャ 厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)/ウェブリブログ

実はユーロ加盟国の破綻のシステミックリスクは、心理的なものをのぞけば、リーマンなどよりははるかに小さいのかもしれません。国家のデフォルトというのはアルゼンチンなどこれまでもあちこちで起きていますが、国家という主体であることと決済システムそのものがフリーズするような問題になるかどうかとは別問題です。むしろリーマンなどの巨大金融機関が抱えるリスクのほうが大きいでしょう。

むしろ、問題はユーロの一カ国が破綻したという一種の評判リスクでしょう。たしかに、このことは(私も含め)ユーロという仕組みが安全弁となると考えていた人々には衝撃かもしれません。しかし、一方で仕組みを守るための犠牲ということもありえると思います。今の状況をほうっておいてモラルハザードを拡散させて信頼性をいっそう低下させるよりは、ギリシャには気の毒ですがギリシャに「逝ってよし」ということで規律と仕組みを守るというチョイスはありかもしれないと思い始めています。同時に、ギリシャのデリバティブ取引を破綻債権化させて、ポジションを持っている人々を懲らしめる、という発想もでるかもしれない。そういうムードがほかのユーロ主要国の国民において支配的になったら、そこは民主主義のもとですから、結果としてそれを抑えられるのかどうか?

ギリシャをGMやJALだと考えると、ユーロ圏の国民はギリシャ救済よりも破綻処理を支持するのでは、という可能性。

  • 国家のデフォルトというのはアルゼンチンなど過去にあること。リーマンのような巨大金融機関のかかえるリスクのほうが実は大きい
  • ユーロにしてみれば、ギリシャを破綻させて規律と仕組みを守るという選択もある

たしかに。