人民元切り上げの現実味~中国サイドの意図とは? | 金融市場Watch Weblog
ドルペッグは、中国政府にとって米国の金融政策によるインフレ的な影響を事実上固定化させられていることを意味する
と指摘している。つまり、ドルと人民元が表裏一体のものである以上、米国の緩和的な金融政策の影響を受けるということである。ドルと人民元のレートを固定させるために非不胎化的な介入を行うことは、同時に市中にマネーをあふれさせることにもなるし、それが資産バブルを生む素地になる。さらに安いドルにペッグするのであるから輸入物価を押し上げ、CPIを上昇させる要因になる。従ってインフレやバブルを気にしなければならない中国当局にとっても切り上げをいずれ行わなければならないということはコンセンサスとして出来ている。米国が出口戦略に向かうことがあればそのままドル高の恩恵を受けられるだろうが、そうもなかなか米国もすぐには出口には向けられない。その間に中国経済が過熱してしまうようだと中国サイドで手をうつしかあるまい、ということになる。
中国はあくまで中国の都合で人民元を切り上げていく。
本当にこの国は、日本の失敗を研究している。
あっぱれというほかない。