池田信夫 blog : 「強い社会保障」より「効率的な社会保障」を

いま必要なのは「強い社会保障」などという無内容な政治的スローガンではなく、効率的な社会保障である。日本の移転給付(広義の社会保障)は年間約100兆円だが、そのうち53兆円が年金で、一般会計のうち17兆円が老人福祉。つまり社会保障費の7割が老人のために使われているのだ。このように老人に片寄った社会保障を行なっている国は少ない。

上の図(社会データ実録)はアゴラの記事のコメントで教えてもらったものだが、日本の子ども向け支出/老人向け支出の比率は先進国で最低で、ギリシャやイタリアと同類だ。そして出生率が低いのも、こうした老人バイアスと相関がある。金融資産の2/3をもつ老人に若年層から所得移転を行なうことは、逆所得分配になっている。

子ども手当よりも、
老人手当のほうが日本の財政をむしばんでいるという話。