円高雑感 - Baatarismの溜息通信

実は為替介入に使う円を調達する方法が、2000年以降は変更されています。円を調達するには「為券(ためけん)」といわれる政府短期証券(国債の一種)を発行するわけですが、1999年まではこれを日銀が直接引き受けていました。そのため、介入で売られた円を日銀が吸収しなければ(非不胎化すれば)、そのまま金融緩和になりました。

しかし、2000年以降、政府短期証券は市場で販売するようになりました。つまり介入で売られた円は元々市場から調達されたものですから、円を市場に放置しても市場のマネーは増えず、金融緩和になりません。

だから、「日銀は、15日の外為市場で実施した円売り/ドル買い介入で供給した資金を吸収せず非不胎化する方向」という言い方は、1999年までなら正しかったのですが、2000年以降は間違った言い方になります。

この話を、経済学者の高橋洋一氏が簡潔にまとめています。結局、今回の為替介入が円高阻止に繋がるかどうかは、日銀が金融緩和しているかどうかにかかっていて、金融緩和がないのであれば、介入の効果は一時的なものに終わるでしょう。

現在の日銀の為替介入方法では、非不胎化にはならない、という話。